近年、仕事を辞めて転職や独立を志す人も多いですが、キャリアアップのためのポジティブな理由で辞める人ばかりではありません。中には別の理由で仕事を辞めようと考える人もいます。
その原因として挙げられるのは、仕事の多忙さや人間関係です。例えば、IT業界で働くエンジニアは、参画するプロジェクトの納期によって、残業や休日出勤を余儀なくされる場合があります。プライベートの時間を犠牲にして働くことが、ストレスに感じる人は少なくありません。こうした状況が続く中で給与も低いと、より好待遇の職場への転職を考えたり、そもそも業界の転向を決断したりします。
また、こうしたストレスの溜まった状態では、社内外の人とのコミュニケーションにも敏感になり、人間関係がこじれてしまうケースもあり得るでしょう。このような事態が積み重なって、仕事を辞めたいと感じてしまうのです。そして、急に仕事を辞めると今まで自分が抱えていた作業を誰かが負担しなければならず、作業全体の進捗が大きく遅れかねません。
仕事を辞める場合は、退職の意向を少しでも早く上司に伝え、自分の受け持つ作業を他の社員に引き継ぐことが大切です。もちろん、退職の意向を伝えると引き止められる場合もあるでしょう。それを断るよりも、黙って急に辞められる方が上司や他のメンバーからしても心証が悪くなります。円満退職するには、自分の仕事をしっかりと引き継ぐことだけは最低限やっておきましょう。